ド軍の15年提示拒否の“新事実” 代理人が証言した大谷翔平の美学「15年後に『こいつは誰?』と思われたくなかった」
いまや球界のみならず、スポーツ界でも名の知れた存在となった大谷。(C)Getty Images
世界一の選手になる――。大谷翔平(ドジャース)は高校時代から強い信念を持ち、球界の歴史を紡いできた。だからこそ、お茶の間を震撼させたメガディールには、トップアスリートとしての“美学”があった。
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現地時間5月8日、大谷の代理人を務める米大手事務所『CAA』のネズ・バレロ氏は、日刊紙『Los Angeles Times』の特集記事内で、23年12月にドジャースと締結した10年総額7億ドル(約1015億円=当時のレート)という天文学的規模の契約に至った舞台裏を明かした。
世間が騒然となった。なにせ総額7億ドルは当時のスポーツ史上最高額とされる規模。加えて、契約期間中は年俸を200万ドル(約2億9000万円)とする異例の後払いも波紋を呼んだ。
交渉は蜜月の関係にあったエンゼルスとの話し合いから始まった。もっとも、大谷本人、そしてバレロ氏をはじめとするマネージメントチームに7年のキャリアを歩んだ球団との再契約の可能性は小さかった。
当時の状況について「メジャーに移籍した当時はエンゼルスが彼(大谷)にとって適切なホームだった」と説くバレロ氏は、「ただ、我々はFAになる権利を行使するつもりだった」と強調。その上で98%後払い方式の意向を打診したものの、エンゼルス側が求めを拒否したという。






