大谷翔平が85年ぶり快挙も5四球で苦心…「投手・大谷」が迎える“正念場”
打者として光ったマリナーズ戦。しかし、大谷は投手として苦しい内容に終始した。(C)Getty Images
惜しも“金字塔”を打ち立てるには至らなかったが、大谷翔平(エンゼルス)はメジャー史にまたひとつ名を刻んだ。
大谷は現地時間6月9日に本拠地で行なわれたマリナーズ戦に「2番・投手兼指名打者」として先発登板。投げては5回(97球)被安打3、6四死球、6奪三振、3失点で降板するも、打っては特大2ランを含む4打数3安打2打点の大暴れ。サイクル安打に「三塁打のみ」と迫った。
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大谷がサイクル安打に迫ったのは、今季4度目、先発登板試合では3度目だった。ゆえに三度目の正直と行きたいところだったが、残すは三塁打だけとして迎えた7回裏2死一塁の第4打席は一塁ゴロと凡退。先発投手として史上初の達成は三度お預けとなった。
もっとも、この試合で二刀流の天才は、別の大記録には並んでいる。大谷が今季の登板試合で猛打賞を記録したのは3度目なのだが、これは1958年ブルワーズのウォーレン・スパーン以来のシーズン記録だ。また、エンゼルスのシニア広報マネージャーを務めるマット・バーチ氏によれば、1973年から指名打者制が導入されたアメリカン・リーグでの達成者となると、1938年ホワイトソックスのモンティ・ストラットン以来の快挙だという。