打撃専任で異彩の大谷翔平は二刀流を続けるべきじゃない? 米司会が激論「投手でなければ健康だ」「私なら投資を守る」
ケニー氏の論拠は明確だ。投手として規定投球回を超えたシーズンにおける得点力の大きさを示す独自指標「OPS+」が、157と144であったと一方で、打者専任となっている今シーズンの予測数値が190であると紹介。数字が明らかに変化しているというわけである。
今季の大谷について「打者として明らかにもう一つ上のレベルに達した。投手を続けなければ、彼は健康でもいられるはずだ」と強調。番組にゲストで招かれていたジョエル・シャーマン記者が「普通、エース級の投手とスーパーなスラッガーを同時に手に入れるなんて不可能。彼への投資は両方をやることを見越してのものだ」と指摘を受けても、「両方をこなしながら健康を維持することはほとんどなかった」と反論している。
「30代になった彼がここから今以上に健康で居続けることは簡単なことじゃない。それに彼は今までよりずっと良いバッティングをしている。彼が凄いボールを投げることは知っているし、それが史上最高の『ユニコーン(唯一無二の意)』たる所以だとも知っている。ただ、私なら彼を打者に専念させ、怪我から守ることで、投資を守ろうとするよ」
一連の主張にはシャーマン記者は「現時点で『両方できない』と判断する前に、少なくとも一度以上は確実に可能性を探るべきだ。彼には勝利を収めてきた実績がある」と反論。終始、強気なケニー氏に不満げな表情で激論を交わしていた。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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