「目指されても問題ない人間に」野球を愛するからこその6万個のグラブ寄付 異例の行動に見た大谷翔平の“本気”
メジャーリーグで日本人史上初の満票MVPを受賞した21年のシーズン終了後、日本記者クラブで行われた報告会見において、「子どもたちに一言メッセージを」と問われた彼は、「プレーする側は夢を与えようとか元気を与えようとかっていうのは全く考えてないので。そう受け取ってもらえればうれしいかなと思って毎日頑張っています」と謙虚に回答。そして、こう続けていた。
「野球をやっている子は、とくに巧い選手を目標に頑張ると思うので、僕自身がそれに値するような、目指されても問題ないような人間として、今後も頑張っていきたいと思います。そうなるように子どもたちのことも応援しています」
また、今年3月に開催されたWBC優勝直後には、「日本だけじゃなくて韓国や台湾も中国も、もっともっと野球を大好きになってもらえるように、その一歩として優勝できたことがよかった」とも語っていた。こうした言動からも大谷が娯楽に溢れかえる世界で埋もれかねない野球の将来を危惧しているのは想像できる。
そんな大谷が全国の少年、少女のために6万個のグラブを寄付したのは、野球を愛する彼が本気で人気の底上げを図ろうと考えている証と言えるのではないか。世間を驚かせた大胆な行動を目の当たりにし、襟を正される思いに駆られた。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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