投手としての限界説に異論 米敏腕記者が大谷翔平の“不撓不屈の精神”を訴える「彼の成功に疑った者は間違っていた」
投手として再起は不可能なのか――。治療の行方が注目される大谷に米記者が熱いメッセージを寄せている。(C)Getty Images
大谷翔平(エンゼルス)は春先から全力で駆け抜けた23年に幕を閉じた。
現地9月16日、エンゼルスは大谷が右脇腹痛により10日間の負傷者リスト(IL)入りし、今季の残り試合を欠場すると発表した。
【動画】痛っ!大谷が試合前、本拠地の打撃練習中に異変を感じて、ベンチに引き上げたシーン
開幕前のワールド・ベースボール・クラシックからほぼ休みなく、フル回転をし続けた代償はやはり身体に支障をきたした。大谷は、投打二刀流で先発マウンドに立った現地8月23日のレッズ戦で緊急降板すると試合後に右肘の内側側副靱帯の損傷が判明。ここで投手としての今季終了を余儀なくされる。
その後も打者としてプレーを続けていた大谷だったが、今月4日のオリオールズ戦前の打撃練習中に右脇腹を負傷。そこから約11日間にわたって治療を重ね、出場の可能性を模索したが、球団首脳陣との話し合いの末に、完全欠場を決めた。
無論、一大センセーションを巻き起こした天才の欠場は無念だ。打っては44本塁打、OPS 1.066。投げても10勝を挙げて被打率、奪三振率11.39という異次元の活躍を、今季は二度と見られないという事実に米球界でも衝撃が広がった。
二刀流での再起の見通しはいまだ不透明な部分が多い。ネズ・バレロ代理人は「なんらかの処置が行われることは避けられないだろう。それがどのようなもので、いつ、どのような種類になるのか。今は情報を集めている」と説明するにとどまっているが、仮に自身2度目のトミー・ジョン手術に踏み切る可能性もゼロとは言い難い状況でもある。