球界で衝撃を広げた“大谷翔平の6球” 米紙は迫る二刀流再起にもヒートアップ「単なる復帰ではなく、壮大な復活だ」

花巻東対決を制し、球界でフィーバーを巻き起こした大谷。(C)Getty Images
小春日和となった列島をも大きく沸かせたのは、偉才の一振りだった。現地時間2月28日、米アリゾナ州グレンデールで行われたエンゼルスとのオープン戦にドジャースの大谷翔平は「1番・DH」で先発出場。花巻東高校の3つ先輩で、相手先発の菊池雄星と対峙した初回の第1打席に左中間席への本塁打を放った。
【動画】響く凄まじい打球音 大谷翔平が菊池雄星から放った今春第1号アーチ
文字通りの一発回答だ。昨年11月に左肩関節唇断裂の修復手術を執行した大谷は、4か月間のリハビリに集中。この日は今春初の実戦だったが、肩の状態を不安視する声を吹き飛ばす一撃を見舞った。
変化球と4シームを織り交ぜた菊池の攻めは悪くなかったように思える。ただ、3球続いたカーブを見極めてカウント3-2としたところで大谷に分があったのかもしれない。迎えた6球目、背番号17は外角高めにやや甘く入った93.9マイル(約151.1キロ)の4シームを左中間方向に弾き返した。スタンドが一瞬静まり返った衝撃の一打だった。
試合後に「ある程度、球数も見ながらスイングもしながら、空振りもあったが、体的に問題なかったので、いい一日だったなと思っています」と振り返った大谷。目に見える結果にも一喜一憂せずに「やっぱり試合のレベルになると、また違う力が入る」と開幕に向けた修正点を口にしたあたりに凄みが垣間見える。