大谷翔平への「史上最高」は軽薄? 米球界内で飛び交った称賛に米識者が反論「なぜ自動的に『最高』になるのか。理解できない」
そう反論を展開したミロフ氏は、フォロワーから「タイガー(・ウッズ)はメジャーの最多優勝者ではない。(マイケル・)ジョーダンだって最多得点やリングを持っていない」と指摘されると、「彼は史上最高の選手だと言うには、あまりにも時期尚早だよ。これはその瞬間的な盛り上がりによる一過性のものだ」とキッパリ。「たしかにオオタニは不可能を可能にしている。それは間違いない」と規格外の才覚を認めた上で、こうも続けている。
「ただ、なぜそれだけで自動的に『史上最高の選手だ』という結論になるのかが、私には理解できない。最高の才能? それは確かにそうだ。だが、彼は史上最高の打者には程遠い。投球も素晴らしいが、今のペースではサイ・ヤング賞は絶対に取れない。投球回数が足りないからだ。あのウィリー・メイズは中堅手として通算で24000イニングを守り、皆の言う“史上最高”の守備を見せた。オオタニの通算投球回数は1000イニング未満で終わる。それはリリーフ投手の水準だ。
仮にメイズと打者としての力量が同等だとしよう。それでも私は打撃と投球の両方で驚異的な能力を持つ選手であっても、史上最高の守備を24倍ものイニングで披露した選手を選ぶ。オオタニが成し遂げていることは明らかに稀有なことだ。しかし、支配した期間の長さが、いずれ重要になり、史上最高か否かを議論する時がくる。そうでなければ、誰もがコーファックスやギブソンを史上最高の投手と考えるだろう」
おそらく今後も「史上最高」を巡る論争は続く。ただ、一つ間違いないのは、そうした娯楽の中心にいるのは稀有であり、十二分に大谷の偉才ぶりを物語っているということだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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