大谷翔平とイチロー 二人の偉才が米球界に生んだ“価値”「日本の野手がメジャーで通用すると誰も思っていなかった」
日本球界から世界的スーパースターとなった大谷とイチロー。この両雄の価値があらためて注目されている(C)Getty Images
野球の本場で異彩を放った二人の“サムライ”がクローズアップされた。
現地時間10月2日、ドジャースのスタン・カステンCEOは、米放送局『CNBC』のインタビューに登場。「今、野球界は新しい時代に突入している。我々の活動のすべてをSNSが呑み込んでいる。とくにスポーツはその中心にいると思う。だから2世代前には想像もしなかった国から、若くて、人をワクワクさせる選手がたくさん出てきている」と野球の国際化について言及した。
【動画】衝撃の「爆肩」 イチロー氏が現役時代に見せたレーザービームをチェック
SNSが普及した昨今の野球界において国際化も革新的に進んだ。試合の中継も各国に様々な形で配信され、人気集めの一助となっている。そうした現状にあって大谷翔平(ドジャース)の存在は「象徴的なものがある」という。
インタビューで「ショウヘイがドジャースにもたらしたビジネス的な影響はありますか?」と問われたカステンCEOは、「数字は公表できませんが、それはもう色々ある」と断言。その上で「一つだけ確かなことは全ての予想を彼は超えた」と語った。
「我々は彼に(ビジネス的な面でも)かなりの期待をしていたが、その上で、彼は予想を超えたんだ。正直に言えば、ここまでの影響が出るとは思っていなかった。そして、何よりも大事なのは、それがドジャースだけではなく、MLB全体にも出ていることだ。我々の伝統とショウヘイの存在が合わさって、野球への関心をアメリカ国内だけじゃなく、世界的にも押し上げたんだ」
大谷が起点となって生まれた人気回復の可能性を「これは野球界にとって大きなチャンスだ」と力説するカステンCEOは、日本人選手の持つ“価値”も説いている。






