オオタニは打てない――元米スカウトが証言した大谷翔平への“レッテル” 覆った“高校レベル”の前評判「打てる選手と見てなかった」

タグ: , , , 2025/12/5

エンゼルス加入当初の米球界における大谷への評価は「打てない」だったという(C)Getty Images

 メジャーリーグ移籍から8年。北の大地から世界へと飛び立った大谷翔平(現ドジャース)は、傑出した成績を残してきた。

 米球界でも「唯一無二」とされる投打二刀流の凄まじさは何よりも数字が物語る。

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 2024年に史上初の「50-50(50本塁打・50盗塁)もやってのけた打撃では、MLB通算で打率.282(1050安打)、280本塁打、669打点、165盗塁、長打率.582、OPS.956と軒並みハイアベレージを記録。一方で投手としても計100試合に先発(528.2イニング)して、39勝(20敗)をマーク。防御率3.00、WHIP1.08、奪三振率11.41と、2度も肘にメスを入れたとは思えない“エース級”のスタッツを残してきた。

 まさに規格外と言える。投打におけるここまでの支配的な活躍は、米球界の関係者たちも想像していなかった水準だった。

「あんなにも打てる選手とは思っていなかった」

 米誌『Forbes』のインタビューで、そう証言するのは、ドジャースの副スカウト部長を務めるデビッド・フィンリー氏だ。

 大谷がメジャー移籍を決断した2017年オフ、当時レッドソックスの人事部長を務めていたフィンリー氏は、二刀流スターの才覚に花巻東高校時代から惚れ込んでいた。実際に高校を訪ねてスカウトもしていたとも告白する同氏だが、当時は“ある懸念”から獲得を断念していたという。

「もちろん彼が普通の投手よりは格段に『打てる』というのは知っていた。だが、高校というアマチュアレベルでのバッティングと、プロ野球でのバッティングは全く質が違う。当時の私たちは彼が今のように打てる選手だとは見ていなかった」

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