「言わなくていいかな」――異例の“結婚会見”で際立った大谷翔平の稀有な対応力 家族を守った姿に見た寵児たる所以

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 おそらく最大の注目を詰めたパートナーに関しても「言わなくていいかなと思ってるので。いたって普通の人というか、普通の日本人の人です」と回答。ここでも重要な情報は明かさなかった。

 ネズ・バレロ代理人ら関係者たちと話し合い、パーソナルな一面を公にするための対応は整えていたのだろう。世界的な知名度を誇る自身の影響力を考え、非公表としたパートナーに関する情報を詮索しようとするメディアに毅然と対応し、最終的に「今日まずここで(発表を)して、あとは野球に集中したいなというのが一番です」と野球に目を向けさせた。その一連の振る舞いは、まさに圧巻の一語だった。

 SNS隆盛の時代となり、アスリートも自ら情報を発信していく“自己プロデュース力”が求められるようになった久しい。そうしたなかで多くを語らない大谷の対応は稀有とも言える。

 ただ、言わぬは言うにまさるとはよく言ったもので、大谷はメディアを巧みに交わすアプローチによって、「日本の国宝」(ドジャースのロン・ローゼンCMO談)と評されもする自らの価値を確実に高めている。

 日本ではニュース番組が特集コーナーを設けるなど結婚報道は大きな注目を集めた。そのなかでもブレずに“家族”を守り抜いた姿勢に、大谷が時代の寵児として敬愛される所以を見た。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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