大谷翔平のMVP発表後の“勧誘してない”発言が波紋 米メディアが佐々木朗希を巡る暴論を展開「最大のチャンスを失う」
ドジャースで唯一無二の存在となっている大谷。彼の放った佐々木に関するコメントが予期せぬ形で物議を醸している。(C)Getty Images
現地時間11月21日、全米野球記者協会が選出する両リーグの最優秀選手(MVP)が発表され、ナショナル・リーグでは、ドジャースの大谷翔平が2年連続3度目の受賞を果たした。両リーグ受賞はフランク・ロビンソン以来2人目の快挙でもあり、「ショウヘイ・オオタニ」の名はふたたび声価を高める形となった。
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お茶の間が大谷一色となった。その中で大谷の放ったコメントが米メディアでクローズアップされている。
大谷はMVP受賞後に行われた現地メディアの電話会見で、今オフにポスティングシステムでのメジャー移籍を表明している佐々木朗希(ロッテ)について言及。「(佐々木を)勧誘や話をしたことがあるのか?」と質問され、「特に勧誘ということはない」とキッパリ。そして、こう続けている。
「(山本)由伸もそうだったが、シーズン中も特に関係なく、全員去年(一緒にWBCで)プレーした選手とは連絡を取ったりしている。本当に友人の一人として自然に話をしている。彼の意見を尊重している。どこのチームを選んでも、彼なら素晴らしい成績を残せると思う」
すでに“令和の怪物”を巡っては、複数球団からの根強い関心が寄せられている。争奪戦が必至と見られる情勢下で、熟考を重ねている佐々木の決断を尊重するというのは、大谷らしいリスペクトに溢れた意見ではある。
しかし、「特に勧誘ということはない」という部分が思わぬ形で切り抜かれ、現地メディアで問題視されている。米野球専門サイト『Fan Sided』は、ポスティング決定当初にドジャースが獲得を本命視されていた佐々木の動静について「彼らにとって不利な状況が続いている」と指摘。「オオタニはササキをロサンゼルス(ドジャース)に呼び込もうとする際に必要となる大きな役割を果たしているようには見えない」と手厳しく論じた。
選手が交渉の場に介入するのは異例中の異例。ゆえに大谷が批判を受けるいわれはない。しかし、佐々木の現状を踏まえて「友人であるオオタニが、契約のプロセスを侵害したくない、またはササキの最善の道を心から願っていないと見せたくないということは理解できる」とする同メディアは、こう続けている。