守備指標はマイナスでもジャッジが「上」 大谷翔平とのMVP比較で元MLB戦士が示した米球界の価値「プレーした事実に意味」
ジャッジと大谷。ともに今季のMVPを満票で手にした怪物スラッガーを巡る論争が再燃している。(C)Getty Images
2024年のMLB両リーグのMVPは、ドジャースの大谷翔平、ヤンキースのアーロン・ジャッジがそれぞれ選出された。ともにリーグ二冠に輝き、打者として圧倒的な成績を残したパフォーマンスを考慮すれば、他候補の追随を許さない満票選出も「必然」と言えよう。
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どちらも凄まじい1年を送った。だからこそ「もし2人が同じリーグならどっちが受賞していたか」の話題が再燃している。
かつてツインズヤフィリーズでプレーしたトレバー・プルーフ氏は、米野球専門ポッドキャスト番組『Baseball Today』に出演。そこで今回のMVP争いについて「今年のMLB全体で一人を決めるならショウヘイよりジャッジだ」と断言。「たしかに50-50は誰もが頭の中に思い浮かべると思うけど、総合的な攻撃面で考えたらジャッジに(MVPを)与える」と続けた。
「何よりジャッジが守備でプレーをしたという事実にも意味がある」
そう強調したプルーフ氏。これは米球界でのMVPの価値観とも言える。
今季に中堅手としてプレーしたジャッジの『UZR(リーグで同じ守備位置の平均的な選手が守る場合に比べて、守備でどれだけの失点を防いだかを表す指標)』は「-0.2」。お世辞にも「抜群だった」と言えるレベルではないが、守備に就いていない選手よりも評価は高いのである。