「絶対にMVPにしない」発言の米識者への違和感 大谷翔平の“価値”に寄せられた驚嘆の声「オオタニには誰も叶わない」
それは何よりも数字が物語っている。打ってはア・リーグ最多の44本塁打、打率.304、95打点、OPSはリーグトップの1.066を記録。一方で投げても2年連続2桁勝利となる10勝（5敗）を挙げ、防御率3.14、167奪三振、WHIP1.06のハイアベレージを残した。プロの世界においては、アニメや漫画でしか見たことがない「エースで4番」を体現して見せたのだ。
そして、何よりも大谷の「価値」は球界の現場で対峙した人々も認めている。現地9月29日に米老舗紙『New York Times』で掲載された特集コラム内で、ツインズを率いたロッコ・バルデッリ監督は球界の常識を覆してきた日本人スターの凄みを強調した。
「精神的、肉体的、そして健康面、そういうあらゆる問題に対応できる彼の能力は並外れたものがある。彼のあれだけの能力には誰も敵わない。私はそれを言い切ることができる」
さらに現役スターも大谷の希少な価値を訴えている。レイズの中継ぎ右腕ピート・フェアバンクスは、「彼のやっていることがどれほど過酷か。間違いなく疲労は大きなダメージを与えるはずだ」と指摘。「普通は今のパフォーマンスを維持するのはおろか、たどり着くだけでも超人的なレベルの集中力が必要なんだ。ありえないよ」と脱帽した。
こうした現場の声を聞くとなおさら、大谷の持つ価値を否定するルッソ氏の意見には違和感を覚えずにはいられない。少なくともMLB公式メディアを通して発言する意味はあったとは思えない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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