大谷翔平、“史上初のMVP”に現実味 「最重視される指標」もリーグ断トツ1位の異能ぶり「疑いの余地などない」
6月に入って本塁打を量産する大谷。その勢いは止まらない。(C)Getty Images
完全に“ゾーン”に入った感がある。ドジャースの大谷翔平だ。
現地時間6月29日に行われた敵地でのジャイアンツ戦では2試合ぶりとなる26号ソロをマーク。直近12戦9発でシーズン50発ペースの量産体勢に。ナショナル・リーグの本塁打王争いでは2位のマルセル・オズーナ(ブレーブス)に5本差をつけた。
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10年総額7億ドル(約1015億円=当時のレート)の「超」大型契約を締結したドジャース1年目、その存在感は日々強まっている。開幕から40打席ノーアーチと精彩を欠いた時期はあったが、29日時点で80試合に出場し、いずれもキャリアハイの好成績を記録。打撃専任という異例のシーズンできっちりと結果を出している。
そうした状況下で期待したくなるのが、キャリア3度目となるリーグMVPの獲得だ。
これまでメジャーリーグの歴史において「フルタイム指名打者(DH)」のMVP受賞はない。その理由は明確で、彼らは守備に就かないため、守備面での貢献度がゼロであるためだ。近年のMVP投票で重視されている指標「WAR」でも、DHは一律にマイナス評価を下される。
ただ、今季の大谷のWARは米野球専門データサイト『Fan Graphs』が4.7、同じく米データサイト『Baseball Reference』が4.7。いずれもナ・リーグトップの数値。それだけに現状のハイペースを本格的な夏場も維持できれば、“戴冠”も現実味を帯びてくる。