10勝&50号の快挙も現実味 大谷翔平の初完封→2本塁打に敵将も脱帽「オオタニはどんな不可能も可能にしてしまう」
ダブルヘッダーで規格外の活躍を見せた大谷(C)Getty Images
大谷翔平(エンゼルス)が偉才たる所以を見せつけた。
現地7月27日、エンゼルスは敵地でタイガースとのダブルヘッダーに臨み、第1戦では「2番・指名打者兼投手」で先発した大谷翔平が9回を投げ切ってメジャー初の完封&完投を記録。チームが6対0で勝利した試合で背番号17は111球を投げ、8奪三振、被安打1、3四球で今季9勝目(5敗)を挙げた。
【動画】信じられない!これが二刀流の凄み、初完封直後のダブルヘッダー2試合目で放った37、38号アーチをチェック
勢いづいた二刀流スターは誰にも止められない。約45分後に始まった2試合目でも異彩を発揮する。2回2死一塁の第2打席で、逆方向へ37号2ランをかっ飛ばすと、4回には飛距離435フィート(約132.6メートル)、打球速度116.9マイル(約188.1キロ)の“確信弾”をレフトスタンドに叩きこんだ。
MLBの歴史において、被安打1以下の完投・完封をマークした同日に2本塁打を放ったのは、1900年以降では1971年6月23日(同24日)のリック・ワイズに次ぐ2人目の快挙である。そんな大谷の伝説的なパフォーマンスには、文字通り眼前で目の当たりにした敵将も脱帽している。
試合後にMLB公式サイトの取材に応じたタイガースのAJ・ヒンチ監督は「1試合目から支配的で、あの段階でほぼ限界に近いはずだった。でも2試合目も出てきて怪物級のホームランを打ったんだ。オオタニは2試合ともフィールドで最高の選手だった。我々は最高のプレーを見ることができたんだ」と絶賛した。