「様子がおかしい」打席で感じた“異変” 緊急降板の大谷翔に起きた変化を敵打者が告白「これは絶好調じゃないと分かった」
怪訝な表情でマウンドから降りた大谷。彼に起きた異変は相手打者も感じていた。(C)Getty Images
異変が起きたのは、2回のマウンドだった。
現地8月23日に本拠地で行われたレッズとのダブルヘッダー第1戦。エンゼルスの大谷翔平は「2番・指名打者兼投手」として先発登板。打者として初回の第1打席に今季44号となるツーランホームランを放ち、調子の良さをうかがわせていた。
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しかし、2回表のマウンドで彼は顔をしかめた。回の先頭打者にいきなり四球を与えると、1アウトを取って迎えたジョーイ・ボットに対してカウント2-2から5球目をファウルにされたところで、小さく首を振ると、その場でトレーナーを呼び寄せた。そしてフィル・ネビン監督は交代を決断。打者としても3回に代打を送り出し、大谷を試合から退かせた。
初回は打者2人から三振を奪い、完璧な立ち上がりだった。そこからの急変は大谷のボールを見ていた打者も感じ取っていた。レッズの試合中継を行っている米オハイオ州地元局『Bally Sports Cincinnati』の取材に応じたスペンサー・ステアは、「正直に言って残念ではあった。彼は偉大な選手だからね。とにかく深刻な怪我じゃないことを願うよ。僕らは最高の選手と最高の状態で対戦したい」と吐露。そのうえで、2回の先頭打者として打席に立った際の様子を振り返っている。