50-50だけじゃない 金字塔を打ち立てる大谷翔平が迫る“憧れたゴジラ”の背中 「16差」とした日本人記録とは?
記録づくめの1年を謳歌する大谷。(C)Getty Images
勝利に貢献してきた証と言えるだろうか。現地時間9月6日に本拠地で行われたガーディアンズ戦で、大谷翔平(ドジャース)は6回の第3打席で45号ソロホームランを記録。これでシーズン打点数を自己最多タイの100とした。
【動画】センターへ豪快弾!大谷翔平が45号本塁打で「45‐46」達成の瞬間
淡々と積み重ね、大台到達も見えてきた。相手先発左腕のマット・ボイドと対峙した第3打席、大谷はカウント0-1からほぼど真ん中に投じられた88.8マイル(約142.9キロ)のシンカーを強振。本人が確信めいて見送った打球は、あっという間にセンターバックスクリーン付近に着弾した。
この45号アーチで、自身がMVPを受賞した21年に記録して以来となるシーズ100打点とした大谷。これで日本人選手では歴代5位タイ。2005年に松井秀喜氏が記録した最多記録(116)まで「16」差とした。
無論、打点は周囲の“支え”があってこそ、だ。味方打線が得点機を創出しなければ、どれだけホームランを打とうとも数字は増えない。実際、セイバーメトリクスが重要視されて久しい近年のMLBでは「運」に左右され、併殺崩れでも記録される打点は評価対象にならない傾向もある。今季の大谷の打点数増加もリーグ最多の得点数を誇るドジャース移籍の影響は小さくない。
ただ、かつて「僕が小さい頃からずっと見てきたし、同じ左バッターとしても憧れてるような存在」と松井氏を語った大谷が、メジャーという大舞台で“憧れ”を超えようとしているというのは、やはり心を揺さぶられる。