水原騒動下で2度の事情聴取も惑わず…“ゴジラ超え”の大谷翔平が見せた究極の集中力「裏切りにも負けずに打ち続けた」
水原容疑者は21年9月からの約2年間に1万9000件ものスポーツ専門の違法賭博を実施。その際に抱えた総損失額は1億8290万ドル(約279億8370万円)とされており、これだけの規模のギャンブルを、大谷をはじめとする関係者が全く認知していないという事実に懐疑的な意見が飛び交った。
そうしたなかで、身の潔白を主張し続けた大谷は、司法当局や米連邦捜査局などからの徹底した捜査にも応じた。自己ワーストとなる40打席今季第1号を放った4月3日(現地時間)のジャイアンツ戦の前には連邦捜査官と2度も対面し、事情聴取を受けていたことも明らかになっている。
そして今月11日に検察当局は水原容疑者を「銀行詐欺罪」の容疑で訴追。それに伴って公表された訴状によって、大谷の無実も証明された。
世界を騒然とさせたスキャンダルで、野球に集中できない時間は続いた。それでも、雑音を振り払うように集中を続け、グラウンド上で結果を残してきた。そんな偉才の「究極」とも言える集中力は、現地メディアでもクローズアップされている。
米版『Yahoo! Sports』のジャック・ベアー記者は「ショウヘイ・オオタニは、イッペイ・ミズハラの裏切りスキャンダルにも負けずに打ち続けた。彼はただ前に進み、野球に集中してきた」と絶賛。また、米紙『New York Post』は、こう記している。
「ドジャースのショウヘイ・オオタニがヤンキースのヒデキ・マツイを超えた。オオタニは、元通訳イッペイ・ミズハラのスキャンダルで新天地でのスタートに影を落とされたにもかかわらず、ここまで素晴らしい活躍をしている」
ショックな出来事を払拭し、憧れでもあったレジェンドも超えた。ここから球界屈指の偉才は、どこまで記録を伸ばすのか。その一挙手一投足に注目せずにはいられない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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