果たして「ドリームチーム」は結成されるのか?大谷翔平のロス五輪出場をめぐっての課題とは
もっとも、2月8日のオーナー会議後に会見したMLBのロブ・マンフレッド・コミッショナーは、トップ選手の出場については慎重な姿勢を示した。「シーズンは過酷なものだ。五輪はオールスターゲームの時期に近く、かなり複雑だと思う」とオーナーサイドとは対照的に懐疑的な見方を示した。
同じく追加競技として実施された2021年の東京五輪には、野球は日本、米国、韓国、ドミニカ共和国、メキシコ、イスラエルの6チームが参加した。3チームずつに分かれ総当たりの1次ラウンドを行い、決勝トーナメントは敗者復活も含めた特殊な形が採用され、全10試合が行われた。7月28日に1試合目が行われ、決勝は8月7日。11日間にわたって競技が実施された。
それでも当時は6チームという出場チームの少なさが、五輪という舞台にふさわしいのかという批判の声も少なくなかった。出場チームの半数がメダルを手にするからだ。ロス五輪で組織委のプレゼン案が採用されると、出場チーム数はほぼ変わらない。また実施期間圧縮のため一発勝負のトーナメントだけだと、野球という競技との親和性はあまり高くない。
仮にメジャートップ選手が勢揃いしたとしても、エキシビションマッチやショーアップされた見世物としての側面が強くなる可能性もある。「真の世界一決定戦」という意味ではWBCに及ばず、夏場という実施タイミングである以上、何らかの批判が上がることも想定される。
今後も2028年の夏季五輪に関しては様々な議論を尽くすことが求められそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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