なぜもっと投げさせないのか――批判も起きる大谷翔平の“登板制限”が続くワケ 米記者が分析したド軍の内情「焦らない理由は別にある」
ドジャースが垣間見せる選手ファーストの余裕
「今年は多くの怪我人によって投手層の真価が試されているが、ドジャースがオオタニに関して焦らない理由は別にある。彼らの基本方針は『自分たちはプレーオフに出る。そこに行ったときにどう最大限に戦力の力を発揮させるか』だ。だからこそ、オオタニをシーズンの前半戦から無理に登板はさせる必要はない。つまり、ポストシーズンが始まる10月に向けて、彼らは“弾丸”を温存しているんだ。彼らにとって10月こそが最も重要な時期だから」
ポストシーズン進出を大前提とするのは、さすが“常勝軍団”。世間の批判的な声にも動じずにステップを踏ませるところにも、選手ファーストの余裕が垣間見える。
先述のアストロズ戦後に「もともと決まっているイニングをまずは消化すること。行けるからと言っていくことが、必ずしも良い答えだとは思わない。まずは後退しないようにステップを前に進めることが大事だと思う」と現況を語った大谷。慢心せず、焦らずに一歩ずつ歩み続ける偉才の復帰ロードが、この先にどう進んでいくかは実に興味深い。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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