大谷翔平を“避けた”満塁策で大論争 安打の倍も三振している偉才への戦略に米司会は疑問「自信があるんだったら勝負をしろ!」
試合の流れを左右する局面での大谷に対する戦略が物議を醸している(C)Getty Images
果たして、不振のスラッガーとの勝負を避ける決断は正しかったのか――。去る現地時間10月9日に行われたナ・リーグ地区シリーズ第4戦で、ドジャースに敗れたフィリーズの采配が小さくない論争となっている。
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手に汗握る投手戦が続いた一戦で痛恨のサヨナラ負け(1-2)を喫したフィリーズ。6回まで1点をリードしていた彼らが流れを失う要因の一つとなったのは、終盤7回の采配だった。
1点リードの7回にフィリーズは二死二、三塁と逆転のピンチを招き、大谷翔平を打席に迎えていた。この地区シリーズ4戦合計で1安打と不振に陥る相手主砲に対してロブ・トムソン監督は申告敬遠を指示。一切迷わずに満塁策を取った。
だが、続くムーキー・ベッツが四球を選んで押し出し。結局、同点止まりだったものの、ここでドジャースに試合の流れが傾いたのは間違いなかった。
ポストシーズン全体でも打率.148、1本塁打、OPS.603と猛打が鳴りを潜めていた大谷は、安打数(4)の倍となる三振(12)を記録。勝負をしていれば、無失点で切り抜けられていたかもわからない。
無論、結果論という感は否めない。試合前から「いつだって爆発する可能性がある」と最大限の警戒網を敷いたトムソン監督の判断が間違っていなかった可能性もある。それでも、ドジャースに付け入る隙を与えた指揮官の判断を問う声は尽きない。






