大谷翔平に“異変”が生じた理由は「対左投手」だけにあらず 打率ゼロ割台の悩める日々で浮かび上がった「見えぬ敵」

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 ではなぜ打てないのか。MLB公式ネット局『MLB Network』でアナリストを務めるライアン・ローランド=スミス氏が説くのは、「ボールの見え方」だ。

 同局の番組『MLB Central』で、大谷をわずか1安打に抑えたフィリーズが幾度となく左投手の内角攻めを続けた場面を切り取ったローランド=スミス氏は、「今の状態を招いているのは、単に左対左の愛称の悪さだけじゃない」と断言。「一番気になるのは投手の腕の角度だ」と指摘した。

「実はオオタニは、腕の角度が38度よりも低い投手に対しての打率は.220しかない。一方で38度以上の投手には.317も打っているんだ。つまり角度が低い投手に明らかに苦戦しているんだ。単純にボールが見えていないんだと思う。四球率も決して高くない。だから、38度よりも低い投手を視覚的に捉えられてなくて、本当に苦手なんだと思う」

 投球が自身の背中方向から来るように見える変則気味の投手と対峙する中で、大谷はボールとの距離を測りながら捉えようとして、スイングの瞬間にオープンスタンス気味に対応。結果的に球筋の見極めが出来ずに凡打の山を築いてしまっているのかもしれない。

“異変”に悩む打者・大谷の奮起は、ドジャースのワールドシリーズ連覇の鍵にもなる。短期間での改善が求められる中で、最適解を見出せるだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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