大谷翔平に“異変”が生じた理由は「対左投手」だけにあらず 打率ゼロ割台の悩める日々で浮かび上がった「見えぬ敵」

タグ: , , , 2025/10/13

打撃内容で苦心する大谷。そのパフォーマンスの低下はドジャースにとっても小さくない話題となっている(C)Getty Images

 文字通りの急ブレーキだ。今ポストシーズンにおける大谷翔平の打撃内容である。

 どうにも快音が聞こえてこない。今季のレギュラーシーズンで55本塁打、102打点、OPS1.014と打ちまくった大谷だが、ポストシーズンに入ってからは状況が一変。ワイルドカードシリーズから6戦で打率.148、1本塁打、OPS.603と数字は極端に低迷。フィリーズとの地区シリーズでは打率.056(18打数1安打)、0本塁打、OPS.206、9三振と散々な内容に終始した。

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 先頭打者の急失速は、打線のかみ合わせを考えてもドジャースにとっては“死活問題”になり得る。だからこそ、デーブ・ロバーツ監督からも「間違いなく打席内でのクオリティーを改善する必要がある」とシビアに注文をつけられている。

 ここまで大谷の状態は落ち込んでいる理由の一つとしてしきりに論じられているのが、左投手に対する対応。この点についてはロバーツ監督も「大部分は左投手との対戦が続いていたことが原因」と断言してもいる。

 だが、実際はより根深いところに課題があるとも言える。というのも、今季のレギュラーシーズンで大谷は対左投手に対して打率.279(222打数62安打)、15本塁打、OPS.898と上々の成績を記録。決して相性が「悪い」とは言えないのだ。

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