56発男シュワーバーも寄せ付けぬ「54-62」の異次元さ 大谷翔平の受賞を巡るMVP論争が白熱「誰もオオタニには及ばない」
大谷の規格外の活躍への反響は止まらない(C)Getty Images
投打における凄まじい成績が、大谷翔平(ドジャース)の偉才ぶりを如実に示している。
ともすれば、「論より証拠」と言えるかもしれない。今年6月に投手として実戦復帰した大谷は、ごく当たり前のように投打二刀流を再始動させた。
そして打者としては154試合に出場し、打率.280、54本塁打、101打点、144得点、長打率.619、OPS1.010のハイアベレージをマーク。一方で投手としては14先発で47イニングを投げ、防御率2.87、WHIP1.04、奪三振率11.87の支配力を発揮。リハビリによって約2年のブランクがあったとは思えない圧倒的なパフォーマンスを披露している。
今月16日に打ち立てたシーズン記録も「54-62(54本塁打・62奪三振)」にまで伸ばした。当然ながらメジャーでは唯一無二の大記録である。
まさに規格外な活躍を続ける大谷だけに、MVP受賞を巡る議論の中心に据えられるのは、もはや必然だ。今季は56本塁打を放っているカイル・シュワーバー(フィリーズ)や、「43-36(43本塁打・36盗塁)」を達成したフアン・ソト(メッツ)などインパクトのある候補者がいる印象だが、彼らでも「大谷には及んでいない」という声すらある。
米メディア『Fan Sided』のロベルト・マレイ記者は、MVP投票に関する特集記事において大谷の受賞を「全く独創性のない選出」とあえて強調。「だが、彼がこれからも打席とマウンドの両方で今のレベルのパフォーマンスを披露し続ける限り、MVP投票でトップに立つことはほぼ間違いない。誰も今のオオタニには及ばない」と断言。投打二刀流を高次元で継続している事実がいかに別格であるかを論じている。






