「野球に貢献する機会を失う」秘密裏に進む大谷翔平のFA交渉に嘆きの声 米記者から批判続く「もはや奇妙なレベル」
FA交渉が始まって以来、大谷は沈黙を続けている。この近況に業を煮やした米記者たちからは批判の声が噴出した。(C)Getty Images
大谷翔平のフリーエージェント(FA)交渉に批判が飛んでいる。
今オフにエンゼルスからFAとなった大谷。去る11月2日に正式に公示されて以来、交渉の行方には、文字通り世界が熱視線を向けてきた。現地メディアでは毎日のようにクローズアップされ、「唯一無二の二刀流スター」がどこと交渉を進めているのか、いつにどれだけの規模の契約を締結するかを大々的に伝えてきた。
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一方で本人を含めて大谷側は沈黙。経験豊富な敏腕として知られるネズ・バレロ代理人が、徹底したかん口令を各球団関係者に求め、交渉の内容などの流出を阻止。ゆえにメディアに具体的な情報はほとんど流れていない状況なのである。
関心度の高さとは裏腹に、秘密裏に進められている大谷のFA交渉。異様なまでに静かな交渉状況をおもしろく思わない地元メディアからは、「MLBにとって良くないことだ」と批判の声が上がった。
ロサンゼルスに拠点を構える日刊紙『LA Times』のホルヘ・カスティージョ記者は、「彼は北米スポーツ界で史上最も大きな契約を結ぶ寸前にある。さらに超越的かつ比類なき二刀流であり、2度のMVP。間違いなく市場価値を高める才能を持っている。彼の決定はメジャーリーグの状況を変えるかもしれないんだ」と強調。「しかし、現時点で外部の誰も、オオタニがどこと契約をしたいかという手がかりを持っていない。獲得に興味を持っている球団関係者でさえ誰も何も知らない」と続け、「ここまで秘密を貫くと、もはや奇妙なレベルに思えてくる」と持論を展開した。