“一刀流”でも価値は不変 MLB幹部も認める大谷翔平への揺るがぬ信頼「世界にアピールできるスター」「5億ドルの契約を結ぶ」
相次ぐ故障により、厳しい時間を過ごしている大谷。それでも彼の価値はいまだ米球界で異彩を放っている(C)Getty Images
メジャーリーグのレギュラーシーズンが佳境を迎えている。ポストシーズン進出に向けた上位争いが熾烈を極める一方で、来季に向けた各球団、各選手の動向も水面下で忙しなさを増している。
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来るオフのストーブリーグに向け、とりわけ大きな注目を集めているのが、大谷翔平(エンゼルス)だ。オフにFA(フリーエージェント)となる29歳は一部メディアで「史上最高額の移籍金を得る」と報じられるなど、契約の行方が連日のように取り沙汰されている。
もっとも、現地8月23日のレッズ戦で右肘側副靭帯の損傷という重傷を負った大谷は、キャリア2度目のトミー・ジョン手術に踏み切る可能性も示唆されている。仮にそうならないとしても、何らかの手術は不可避と考えられており、来シーズンは投手としてはリハビリ期間となると見られている。
ゆえに獲得球団は最低でも1年は“一刀流”としての大谷に投資をすることになる。それだけに年俸5000万ドル(約72億5000万円)とも言われる大型契約にふさわしいかを議論する声も小さくない。29歳という年齢を加味しても、永遠に二刀流として活躍できるかは不透明であり、間違いなく球団経営の負担となるメガディールに二の足を踏む関係者もいるという。