大谷翔平を変えた“激震の事件” ド軍監督が明かす偉才の変貌「今が『普通のショウヘイ』。それまでは仲間とも距離があった」

この春、大谷は笑顔を絶やさず、茶目っ気のある表情を見せている。(C)Getty Images
スターが居並ぶ“銀河系軍団”ドジャース。その中にあってひときわ異彩を放つのが、大谷翔平だ。23年12月に10年総額7億ドル(約1015億円=当時のレート)というエポックメーキングな契約を締結して以来、「球界の顔」とも言える存在となった天才は、威風堂々とした振る舞いを続けている。
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一挙手一投足が日々のニュースとなり、お茶の間の娯楽となる。それは今に始まった話ではないが、年々プレッシャーは高まっているようにも思える。だが、今春の大谷は笑顔が目立ち、リラックスした様子をグラウンド上では見せている。
重圧すらも楽しめているようにすら見える大谷。その変化は指揮官も感じ取っている。現地時間3月11日に米YouTubeチャンネル『Dodgers Territory』に出演したデーブ・ロバーツ監督は「今、我々はショウヘイの“最高の姿”を見ている気がしている。選手としても、そして人間としてもね」と断言。さらに「50-50もやって、MVPにもなった去年も凄いシーズンだった。間違いなく世界最高の選手だ。でも、東京に向かう今の彼の状況は本当に誰も想像できないレベルのものだ」と強調した。
今の大谷を「最高」と論じる理由は何か。百戦錬磨の指揮官はこうも続けている。
「去年の春も我々はソウルで開幕戦を迎えた。そこで通訳が変わったことで、自分の言葉で話し始めたショウヘイは、より『ショウヘイらしく』なったと思っている。彼自身が独立した男として成長したことは我々コーチ陣にとって、そして何よりもチームメイトたちにとって素晴らしいことだった」