大谷翔平が辞めた宿敵への脱帽 LA実況が告白した偉才が隠せなかった“静かな怒り”「パドレス戦では相手ベンチへの敬礼をさっぱりやらなくなった」

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「きっかけは間違いなくドジャー・スタジアムで、スアレスが100マイルのボールを背中に当ててきた試合だ。彼はその場でこそ紳士的に振る舞って、ヒートアップしそうになったベンチを冷静になだめていた。でも、その後からパドレス戦では監督や相手ベンチへの敬礼はきれいさっぱりやらなくなったんだ」

 ドジャースの試合を全試合中継しているネルソン氏。ゆえに選手の些細な変化も見逃さなかった。ただ、ライバルへの敬礼をやめた大谷の所作には「自分も考えさせられた」という。

「きっと彼は“敬意”ってものが、双方が抱いてこそだと分かっている。だから一度でも一線を越えてしまったらもう終わりなんだ。彼の態度の変化は全てを物語っているような感じがした。きっと彼はそのことを口にしない。けど、その沈黙は彼の置かれた立場や両チームのライバル関係の深さを示していると思うんだ」

 さまざまなドラマがあった。その中で大谷に“静かな怒り”を抱かせたパドレス戦の物語は、当人はもちろん、周囲の人間にも小さくないインパクトを残していた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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