“年俸3億弱”の大谷翔平は安すぎる? 「52-53」の金字塔で再び注目される前代未聞の後払い契約が示す“異次元コスパ”
あまりの活躍に忘れがちになるが、大谷とドジャースの契約は世界が騒然となった。10年総額7億ドル(約1015億円=当時のレート)のうち97%に値する金額を契約終了後の支払いにした大谷。交渉時にネズ・バレロ代理人に「僕の年俸を全部繰り越したら、チームは勝ちやすくなるの?」と問いかけた異例の決断は、まさに前代未聞。一部ではぜいたく税の抜け穴を突いた内容が反発を招いた。
批判も受ける契約だったが、球団にとっても効果は抜群だった。米スポーツ専門局『ESPN』の人気番組「Sports Center」に出演したデーブ・ロバーツ監督は満面の笑みを浮かべながら、こう語っている。
「オーナーのマーク・ウォルターは経営のプロだ。だから彼のことを私が語るのは変な話だが、ショウヘイ・オオタニへの7億ドルの投資は最高のリターンがあったと思う」
たしかに賛否両論はあった。それでも大谷はドジャースが勝つために「今、受け取れる金額を我慢してペイロールに柔軟性を持たせられるのであれば、僕は全然、後払いでいい」(入団会見時の本人談)とした。そんな偉才の現在の活躍は、ドジャースにとっても契約の成功を裏付けるには十分な結果だと言えよう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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