中継ぎは「簡単じゃない」 大谷翔平のポストシーズン仰天起用プランを論じた米地元記者に届けたい現役戦士の声

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現役戦士も「ブルペンに回れば、不確定要素が増える」と断言。

 さらに言えば、いきなり復帰の場で経験値の少ないリリーフで抜擢するプランはリスクも伴う。プラシュケ氏は「ウォーミングアップ必要なのは1イニングだけで、マウンドに立つのも3アウトだけ」と“軽視”するが、即座に出力を上げなければならないことで生じる負荷は小さくない。

 かつて大谷の中継ぎ転向について意見した現役投手もいる。MLBキャリア14年で通算718登板をしてきたアダム・オッタビーノ(メッツ)は、昨年11月にニューヨークのスポーツ専門局『SNY』の野球討論番組「Baseball Night in NY」に出演した際に「ブルペンに回れば、不確定要素が増える」と断言。そして、こうも続けている。

「二刀流を続けていくために、健康を維持することが目標なら『転向』が最善だとは言えない。リリーフピッチャーだからと言って、仕事量や負担は皆さんが思うほど減らないと言っておきたい。見方によっては比較的に簡単な仕事かもしれないけど、考慮すべきは選手寿命の観点だ。そう考えると簡単だとは言えない」

 百戦錬磨の38歳リリーバーも「簡単じゃない」と言うように、「中継ぎ=先発より楽」というような考え方は、やはり安直だと言わざるを得ない。プラシュケ氏は「ショウヘイ・オオタニなら何でもできる」と結論付けているが、流石に無理がある暴論だとも言えよう。

 たしかに大谷は幾度も「不可能」を可能にしてきた。しかし、リハビリ下でDHとして出場し続け、MVPの最有力候補となる活躍を見せている異様な現状以上に何かを求める必要があるのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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