打者相手の投球で前進も「すべてが未定」 ド軍投手コーチが打ち明けた“投手・大谷”の現況「ショウヘイは完全なる例外だ」

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 実際、リハビリを熱心に支えてきたマーク・プライアー投手コーチも「はっきりとした復帰時期を言うのは賢明じゃない」と冷静に語る。

 現地時間5月22日にドジャースの専門サイト『Dodgers Territory』のYouTubeチャンネルに出演したプライヤー投手コーチは、「個人的な経験、そして組織としても興味深いリハビリだった」という大谷の復帰プロセスを振り返っている。

「通常、我々は投げることだけを仕事にしている選手と向き合っている。だから、どのくらい投げればいいか、疲労や筋肉痛が出るタイミングや、負荷をかけられる時期もだいたいは予想ができる。そして、過去に同じ怪我をした投手の実例をもとに対応していける。でも、ショウヘイの場合はすべてが特別。完全なる例外だった」

 大谷のリハビリを通して「学びになった」と振り返るプライヤー投手コーチは、「確実に進んではいる。ここ数回のブルペンでの投球では、あらゆる球種の強度をかなり上げた」と断言。一方で打撃面での活躍が求められる二刀流戦士特有の課題も語った。

「打者相手に投げるのは現実的な範囲内の目標だった。ただ正直に言えば、彼の攻撃面での負担や身体が受けるストレスの影響を考えると、すべてが『未定』でもある。ここでこうするとは言い切れない部分はある」

 プライヤー投手コーチの言葉を鵜呑みにすれば、試合で投げるのはやはりまだまだ先と言える。だが、その歩みは遅くとも、投手・大谷は一歩ずつ着実に栄光のマウンドに向けて前進しているのは間違いない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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