“球界の常識”が当てはまらない「投手・大谷」 ド軍首脳陣が熟考し続けるリハビリが示す異能の存在感「完全なる例外だった」

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ようやく実戦形式の登板まで辿り着いた大谷。(C)Getty Images

 球界全体が関心を集める大きな一歩を大谷翔平(ドジャース)は踏み出す。

 現地時間5月24日、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、翌25日に大谷が打者と対戦する実戦形式の投球練習を行うと改めて明言した。唯一無二の二刀流スターにとっては、2023年9月に執行した右肘への手術後、初となる“実戦マウンド”となる。

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 2イニングを想定して実施するという中で大谷は、同僚のキム・ヘソンとダルトン・ラッシングとの対戦を予定。強い負荷はかけないと思われるが、「とにかく無事に終えて、次のステップに進めることが重要だ」と語るロバーツ監督にとっても興味深いプロセスとなるのは間違いない。

 球界を席巻した「投手・大谷」の本格復帰には、米メディアもこぞって反応。米誌『Sports Illustrated』など大手媒体も「大きな一歩だ」と銘打った記事を発信するなど、大々的にクローズアップされた。

 もっとも、ここから本格的な復帰を遂げるのは、まだいくつかのプロセスを踏む必要がある。

 通常、肘にメスを入れる手術を行った投手は、ライブBP(実戦形式の投球)を経て、マイナーリーグで5試合ほどのリハビリ登板を実施。そして、首脳陣と医師がゴーサインを出した段階で復帰となる。ただ、大谷はドジャース打線の肝となる主力打者であり、球界の「常識」や「定石」は適さない。

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