大谷翔平の投手復帰が早まった事情 慎重だった球団判断を変えた、“異端”だからこその主張「身体に負担が大きかった」

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 それでも再発のリスクも伴う中で、復帰を大きく前進させたのは、他でもない二刀流の“異端さ”に理由があったという。米スポーツ専門局『ESPN』のエルデン・ゴンサレス記者は、「実戦形式の練習で打者相手に投げ、その後にクールダウンをして、試合でDHに戻るのは、同じ試合で先発するよりも身体に負担が大きかった」と指摘。さらに「オオタニ自身が本当に投げたがったため、ドジャースは、彼を重要な試合に登板させるべきだと判断した」とした。

 つまり本人の強い意志が反映された結果であった。

 通常の肘や肩にメスを入れた投手は、いくつかのライブBP登板を経て、マイナーでの調整登板を行った後に、復帰というプロセスを辿る。しかし、打者としてチームの核となる大谷の場合、マイナーに落とすことが出来ず、実戦登板をどうするかが課題ともなっていた。それだけに、「最初は1イニングだけだろう」とされるショートイニングだとしても、“ぶっつけ本番”と言える形での復帰は、やはり二刀流という異例の挑戦を続けるスーパースターらしいものだと言えよう。

 練習よりも実戦を取った大谷。球団の判断を変えた偉才の決断は、果たして、いかなる結果を生むのか。先発として複数イニングを消化するには、まだ時間をかけるはずだが、いずれにしても、明日のパドレス戦での投球に世界中の注目が集まるのは間違いない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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