トミー・ジョン手術なら“完全離脱”は不可避…大谷翔平の今後に米紙は悲観「最高の契約は肘の状態に左右される」
ダグアウトで険しい表情を浮かべ、戦況を見守った大谷。その顔つきからも本人が複雑な胸中なのは想像に難くない。(C)Getty Images
二刀流スターに降りかかった予期せぬ事態への反響が広まっている。現地8月23日に行われたレッズとのダブルヘッダー第2戦後に開かれた記者会見で、エンゼルスのペリー・ミナシアンGMは大谷翔平の右肘靱帯損傷を発表。今シーズンは「もう投げない」と、投手としては全休させる意向を明らかにした。
【動画】敵打者が「様子がおかしい」と語った大谷翔平の緊急降板シーン
突然の出来事だった。ダブルヘッダー初戦に先発マウンドに立った大谷は、2回26球を投げたところで緊急降板。同回の先頭打者としてボールを見たレッズのスペンサー・ステア曰く「様子が何かおかしかった」という背番号17は険しい表情を浮かべながらダグアウトへ。3回の打席では代打を送られ、試合からも退いた。
その後、球団から「腕の疲労」と発表されていた大谷は、第2試合には打者として出場。5回の第3打席に二塁打を放つ活躍を見せていたが、腕の状態は決して優れたものではなかった。
2018年10月に今回と同様に右肘の靱帯を痛め、トミー・ジョン手術を受けていた大谷。ミナシアンGMは「手術をするかどうかもこれから彼自身が決める」とし、再手術に踏み切る可能性も示唆している。仮にふたたびメスを入れるとなれば、打者としての全休も避けられず、投手としては来季中の復帰も絶望的となる。