“当然”のシルバースラッガー受賞に見た大谷翔平の異能 投手なのに「打者のベストナイン」に入る凄まじさ
シルバースラッガー賞を受賞した大谷。彼のポテンシャルはつくづく恐ろしい。(C)Getty Images
エンゼルスからFAとなっている大谷翔平は、オフシーズンも球界に話題を提供し続けている。現地時間11月9日にはシルバースラッガー賞を「アメリカン・リーグの指名打者部門」で2年ぶりに受賞した。
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もっとも、当然の“戴冠”ではあった。
今季の大谷は8月に右肘側副靭帯の損傷と右脇腹痛によってシーズンの早期離脱こそ余儀なくされたが、開幕から怒涛の打撃を披露。最終的に打率.304、95打点、出塁率.412、長打率.654、OPS1.066を記録。さらに本塁打数は44をマークし、日本人メジャーリーガー史上初となるリーグ本塁打王のタイトルを獲得した。
何よりも凄いのは、先発ローテーションを守る投手が「DH」としてシルバースラッガーに、ふたたび輝いたという事実だ。
先述のスタッツはいずれも一線級のスラッガーが残したように思えるものばかり。さらに今季の敬遠数は、ナショナル・リーグの本塁打王に輝いたマット・オルソン(8)を超える両リーグ2番目の21個も記録。相手バッテリーからの警戒は、およそ投手に対するそれではなかった。
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