6年間でPO出場は一度もなし…それでも、大谷翔平がエンゼルスで過ごした「時間は無駄ではなかった」と地元紙が主張した理由は?
今オフにFAとなる大谷。稀代の天才はどんな決断を下すのだろうか(C)Getty Images
エンゼルスは現地9月16日(日本時間17日)、大谷翔平が右脇腹痛で負傷者リスト(IL)入りし、今季の残り試合を欠場すると発表した。
現地8月23日のレッズ戦後、大谷は右肘の内側側副靱帯の損傷が判明し、投手としての今季終了が決定。さらに、現地9月4日のオリオールズ戦前の打撃練習中に右脇腹を負傷し、その後はIL入りすることなく復帰を目指していたが、15日のタイガース戦まで11試合連続欠場を余儀なくされていた。
投打で驚異的な活躍を見せた今季の大谷。今オフにはFAとなるが、その動向には大きな注目が集まっている。現地メディアはそれぞれの見解を示している。
地元メディア『Los Angeles Times』は「ショウヘイ・オオタニのエンゼルスでの時間は無駄ではなかった。それが今の彼に引き上げた」のタイトルで記事を配信した。
同メディアは「勝利を優先するならば、来年は別の場所でプレーすることになるだろう。エンゼルスでの6年間、彼はプレーオフに1度も出場しなかった。チームが5割以上の成績を残したシーズンも一度もない」と、今オフにFA移籍する可能性を示唆した。
しかし、記事内では「だからといって、オオタニがメジャーリーグでのキャリアをエンゼルスでスタートさせたことが間違いだったということにはならない」と記載。続けて、「当初はオオタニの二刀流としての能力が疑問視された時期もあった。他の球団なら、徐々に投手専任にしていったかもしれないし、2018年に初めて右肘靭帯を断裂した際には彼を打者に専念させようと説得したかもしれない。しかし、エンゼルスはそのようなことは一切しなかった。エンゼルスはオオタニと同じビジョンに向かってコミットしていた」と理由を述べ、エンゼルスに在籍したために二刀流を継続することができたという見解を示した。