「打てないのは自分の技術不足」――日本選手初の金字塔を生んだ大谷翔平の飽くなき探求心 メンタルを言い訳にしない凄み
それでも先述の通り、メンタルを大谷は言い訳にしなかった。スランプを「己の技術不足」を捉え、常に打撃の改良に努めたのだ。シーズン真っ只中の6月には、打席に立つ位置を変更。ホームベースの先端にバットを置き、正確に測ってから足の踏み場を決めるようにし、ボールの見え方を工夫した。
自身が決勝打を放った現地時間7月12日のタイガース戦直後には、米メディアから調整をし続けているワケを問われ、「基本的には状況によりけりのバッティングはあると思うんですけど、やること自体はそこまで変わらない。打てていないのは自分の技術不足なんじゃないかと思っているので、そこを上げる作業を今後もやりたい」と前を向いた。どんな時も慢心するような素振りは見せなかった。
松井氏の記録を塗り替えた際に「個人的にはもっともっとたくさん打つつもりでいる」と意気込んだ偉才は、おそらく節目の200号にも満足はしていない。
果たして、ここからどれだけのドラマを我々に見せてくれるのか。二刀流の復活を含め、大谷の一挙手一投足への興味は尽きない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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