大谷翔平を「唯一無二にする」二刀流への懸念 MLB通算213勝の大投手が語る“超大型契約”に求められるモノ
ドジャースとの大型契約で世界を驚かせた大谷。しかし、その契約には懸念も示されている。(C)Getty Images
果たして、大谷翔平は今オフに締結した“超”大型契約に見合う価値を示せるか。二刀流スターの一挙手一投足には、メジャーリーグの伝説投手も熱視線を送っている。
現地時間1月17日、米メディア『Clutch Points』のインタビューに登場した元ブレーブスのジョン・スモルツ氏は、今オフにドジャースと10年総額7億ドル(約1015億円)のメガディールを締結した大谷について「本当にユニークな男だと思う」と称賛。日本が生んだ偉才の価値を語った。
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まさに歴史的な契約だった。ドジャースが支払う7億ドルは球界のみならず、プロスポーツ史上でも最高額。この事実だけでも大谷が持つ価値の大きさを改めて物語ると言える。
7億ドルのうち6億8000万ドル(約994億円)を後払いとする支払い形態を含め、今オフの移籍市場を賑わせた一大トピック。これを事情通でもあるスモルツ氏が見逃すはずがない。自身もMLB通算213勝&154セーブを記録し、米球界の酸いも甘いも知る大投手は「こんなものは見たことがない。また見られるかどうかも分からないね」と指摘。「しかも長期契約をしながら、チームがより多くの選手を獲得できるような唯一無二の内容だった」と称えた。
一方でスモルツ氏は、「オオタニは世界で最も偉大な選手でありながら、来年はその偉大な選手としての能力を発揮できない。私の言っている意味がわかるかい? 彼は来年投げることができないんだ」と強調。現球界で「唯一無二」とされる二刀流への懸念も示している。