ド軍との7億ドル契約が生んだ価値 大谷翔平の計り知れない影響力に米放送局が感嘆「日本人に縁のない地位に立った」
ドジャースと大谷の超巨額契約は世界中で大きな話題となり、今も注目を集め続けている。(C)Getty Images
昨年12月9日にFAとなっていた大谷翔平はドジャース入団を決めた。今オフ最大の目玉とされた偉才は熟考の末の決断によって、自らの価値を高めるとともに、野球というスポーツに世界の関心を向けさせた。
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無理もない。なにせ彼の得た契約は10年総額7億ドル(約1015億円)と、文字通り桁違いだった。これはありとあらゆるプロスポーツ史上最高額で、サッカー界の天才リオネル・メッシが2017年11月にバルセロナと締結した6億7400万ドル(約977億円)も大きく凌駕した。
さらに自らが望んで結んだという6億8000万ドル(約994億円)を後払いにする契約形態を含め、大谷の去就は陳腐な表現かもしれないが、すべてが異次元だった。
ロサンゼルスで巻き起こった規格外な契約を世界がほっとくはずがなく、大谷の名は瞬く間に世界に広まった。これまで野球を深く知らなかった国の人々やメディアも巻き込んだ大規模な関心事となったのである。
二刀流スターの凄まじい影響力と拡散力が野球界にもたらした影響は。いまなお驚きの声が広まっている。米放送局『NBC NEWS』は、「ショウヘイ・オオタニはMLBの単なるスター選手から全てを超越したアスリートへと一線を越え、野球選手や、ほとんどの日本人アスリートにはあまり縁のない地位に立った」と脱帽。「ドジャースとの移籍交渉の過程において、21世紀の野球界が切実に求めていたスポーツ界全体の顔となった」と、今オフの移籍動向に関する世間の反響ぶりを紹介した。