愛妻と歩くだけで人が沸く――何をやっても絵になる大谷翔平の異様な価値「取り巻く関心の高さは未知の世界だ」
韓国・ソウルでのエキシビションで観客の声援に応える大谷。(C)Getty Images
何をやっても絵になってしまう。ゆえにクローズアップせざるを得ない。昨年12月のドジャース入団決定以降、大谷翔平にはそういう雰囲気が取り巻いている。
無論、「勝つことっていうのが僕にとって今一番大事」と入団会見で公言した本人は周囲の喧騒など意に介していない。ただ、いまやプロスポーツ史上最高額となる10年総額7億ドル(約1015億円)の契約を手にした男の行くところ、話題は尽きない。先月29日に元富士通レッドウェーブのスター選手であった、田中真美子さんとの結婚を発表し、各国メディアでの扱いもよりVIP感が増している。
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野球界、ひいてはスポーツ界全体の歴史で振り返っても稀有な存在となっている大谷。もちろんグラウンド内でも脚光を浴びている。現地時間3月17日に韓国・ソウルで行われたキウム・ヒーローズとのエキシビションゲームでは、2打席連続三振でお役御免となったにもかかわらず、高尺スカイドームに詰め掛けた観客からはスイングをするごとに歓声が沸きあがった。その光景は彼に対する関心度の高さを物語っていた。
もとから国際的な知名度を誇っていたドジャースの価値をより高めてもいる。そんな大谷の稀有なバリューには、地元識者も舌を巻く。ドジャースの球団史を知る歴史評論家のマーク・ランギル氏は日刊紙『LA Times』で「チームを象徴するような神秘性を持つ選手は、私が思いつく限りでは数人しかいません」と強調。ジャッキー・ロビンソン、サンディ・コーファックス、フェルナンド・バレンズエラ、クレイトン・カーショウらレジェンドたちの名前を挙げたうえで、大谷をリストアップした。