「他の選手にも悪い契約」大谷翔平が“我慢した”衝撃の後払いに波紋 米代理人たちから異論噴出「腹立たしく感じる」
ドジャース移籍を決めた大谷。ただ、彼が締結した契約内容には反発の声が上がっている。(C)Getty Images
「自分が今受け取れる金額を我慢して、ペイロールに柔軟性を持たせられるのであれば、僕は全然、後払いでいいですというのが始まりですかね」
現地時間12月14日にドジャー・スタジアムで行われたドジャースへの入団会見で、今オフに移籍を決めた大谷翔平は、前例のなかった97%後払いによる10年総額7億ドル(約1015億円)の契約に至った真意を明かした。
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詳細について「今も他の選手の交渉もしてる最中だと思うので、僕の口から具体的な球団名であったりとか、交渉の内容に関しては、あまり言うことができない」としながらも、大谷が公の場において、今回の契約について言及するのは初めての出来事だった。
これまでメジャーリーグにおいて、後払いの割合は2015年にナショナルズと契約したマックス・シャーザーの50%が最高。それを大幅に上回る契約には批判も相次いだ。というのも、大谷の年俸を抑え、チーム全体の年俸が下がることで、ドジャースはコストを削減。新戦力の補強に余剰資金を回せるようになったため、ぜいたく税を回避したからである。
無論、ルール上に問題がない以上、ドジャースが罪に問われる可能性はない。しかし、業界内では、今回の大谷獲得に波紋が広がっている。米メディア『The Athletic』は匿名を条件に十数人の球界関係者を取材。複数の代理人から批判的な意見が上がったと紹介している。
大谷のドジャースとの大型契約について「さまざまな理由から、この契約は私がこれまで見た中で最悪の出来事の一つだ」と訴えた代理人は「ショウヘイ・オオタニは史上最高の選手だ。彼のような選手が再び現れるのは、おそらく100年後になる。(現在の価値をより高額にする)機会を逃したことに腹立たしく感じる」と苛立ちを露わにした。