大谷翔平の争奪戦を制したドジャースの”勝因”を専門メディアが分析 「勝ちたい」につながる、もうひとつの要素とは
新天地での入団会見の席で、大谷は満面の笑みを浮かべた(C)Getty Images
世界中の野球ファンが注目した二刀流スター・大谷翔平の大争奪戦は、最有力と見られていたドジャース入りで決着した。現地メディアからは様々な球団の名前が挙がっていたが、その中でも資金力に余裕があり、ポストシーズンに進出することができるチームが有利になるという見方が強く、現地メディアからは「気候が温暖な西海岸のチームを好む」とも報道され、最有力候補としてドジャースが挙がっていた。
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一方で、ドジャースの専門メディア『DODGERS NATION』は、資金力、地理的な要素だけではない“勝因”について分析している。「オオタニがドジャースを選んだ主な理由のひとつは、ドジャースが高く評価されている球界屈指のファームシステムと選手育成能力だ」とした。
同メディアは「ドジャースはMLB公式サイトが発表した2023年シーズン途中のランキングでは、球界で6番目に優れたファームシステムを持っている。オオタニ争奪戦で最終候補に残ったブルージェイズは25位だった」とブルージェイズと比較し、ドジャースの優れたファームシステムが入団の決め手のひとつになったという見解を示した。
今季まで所属したエンゼルスについては「オオタニはエンゼルスで活躍し、マイク・トラウト、アンソニー・レンドン、アルバート・プホルスなど、長年にわたって良い選手に囲まれたが、彼が在籍中に悩まされたのは怪我と(エンゼルスの)ファームシステムからの選手層の薄さだった。エンゼルスにはノーラン・シャヌエル、ザック・ネト、ローガン・オホッピー、ミッキー・モニアックといった若手がいるが、それでもまだ十分とは言えない」と指摘。