“金満球団”メッツは「誰が見ても真剣に話をしていなかった」 大谷翔平の争奪戦から撤退した2つの理由
大谷はドジャース入団会見で「僕にとっては勝つことが一番」と決断の理由を語った(C)Getty Images
二刀流スターの大争奪戦は最有力候補と言われていたドジャース入りで決着したが、当初は参戦すると見られていたメッツは大谷翔平の獲得レースから撤退していた。大富豪オーナーを擁し、球界屈指の資金力を持つ同チームだが、なぜ二刀流スターの獲得に本腰を入れなかったのか。MLB公式のメッツ番アンソニー・ディコモ記者は記事を配信し、「メッツが大谷を獲らなかった理由」を伝えている。
【画像】ドジャースのユニホーム姿をお披露目!大谷翔平が”決意表明”した入団会見の様子
同記者は「ショウヘイ・オオタニは野球最高の選手。スティーブ・コーエンは野球界で最も裕福なオーナーだ。では、なぜメッツはオオタニを獲らなかったのか?現実は、誰がどう見ても、メッツがオオタニと真剣に話をすることはなかったということだ」と記載し、メッツが獲得レースから撤退した2つの理由を挙げた。
1つ目の理由は「地理的な要素」である。同記者は「長年の球界のコンセンサスとして、オオタニは西海岸でのプレーを好むとされていた。それは、そもそも彼がエンゼルスと契約した理由の一部でもある。もし本当に地理的な問題がオオタニにとって重要な条件であったなら、メッツがそれに対抗するためにできることはあまりなかっただろう」と説明。ニューヨークを本拠地とするメッツに獲得のチャンスは少なかったようだ。
同記者は2つ目の理由に「ロースター編成の問題」を挙げた。「もしメッツがドジャースと同じようにオオタニと7億ドルの契約を結んでいても、先発投手をあと2人、さらに複数のリリーフを加える必要があった。オオタニだけではメッツを4位のチームから強豪へと変貌させることはできなかっただろう。飛躍を遂げるためには、さらに数億ドルを費やす必要があった」と、編成上の問題で大谷の獲得に乗り出さなかったと分析した。