「正気なら考えもしない」大谷翔平、“史上最高”の994億円後払いに反響止まず 米司会は愕然「残念ながら合法だ」
ドジャースと異例の契約を交わした大谷。その内容に驚きの声が広まっている。(C)Getty Images
現地時間12月11日、今オフのフリーエージェント市場の“目玉”となっていた大谷翔平は、ドジャースとの電撃契約を正式に締結した。約3日後に実施された入団会見で本人が「(決めたのは)契約をしますという決断を伝える前の日の夜」と明かしたように、瀬戸際まで悩んで実現した契約は世界中に娯楽を提供した。
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とにかく両者の間で交わされ契約の内容は圧巻の一語だ。プロスポーツ史上最高額となる10年総額7億ドル(約1015億円)のメガディールでありながら、全体の97%を後払いにするという異例の支払い形態となった。ちなみにメジャーリーグにおいて、後払いの割合は、2015年にナショナルズと契約したマックス・シャーザーの50%が最高だった。
今回の契約によって大谷の年俸が200万ドル(約2億9000万円)と大幅に下がったため、必然的にドジャースの総年俸もダウン。ぜいたく税の課税対象ラインを回避するとともに、新戦力の補強に余剰資金を回せるようになった。米メディア『The Athletic』の取材に応じた匿名の代理人が「最悪の出来事」と断じるなど異論は尽きないが、「僕の年俸を全部繰り越したら、チームは勝ちやすくなるの?」と本人が提案したという大谷側の巧妙なネゴシエーションが実った結果とも言える。
無論、称賛の声は後を絶たない。米ポッドキャスト番組『The Rich Eisen Show』に出演したスポーツジャーナリストのリッチ・アイゼン氏は「残念ながらこれは合法なんだ。ドジャースと同じことをすればいいだけの話だ」と指摘。契約に対する懐疑的な意見を一蹴し、次のように論じた。
「なぜドジャースがこんなことをできてしまう規則が作られたのか? それは正気ならこんなこと(97%の後払い)を言うなんて考えもしないからだ。普通は『6億8000万ドル(約994億円)はキープしておいてくれ。48歳になったらもらうよ』『今は年俸200万ドルでいい』なんて言わないよ」