法律のプロは大谷翔平の“衝撃の97%後払い”をどう見た? ド軍地元紙で識者が「リスクは常にある」と断言
ドジャースと異例の後払い契約を締結した大谷。その内容は世界に驚きを提供している。(C)Getty Images
文字通り記録的なサインとなった。現地時間12月9日にドジャースと“超”大型契約を自身のインスタグラムで公表した大谷翔平のそれである。
“オオタニ狂騒曲”と言われるほどの熱狂を生んだ二刀流スターの去就。連日世間を賑わせ続けた契約について、現地時間12月14日に新たな本拠地ドジャー・スタジアムで入団会見に臨んだ大谷は「勝つことっていうのが、僕にとって今一番大事なこと」とコメント。サインに至った理由を明確にした。
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勝利を渇望し、ドジャース入りを決断した大谷。その覚悟は支払い形態にも見て取れる。10年総額7億ドル(約1015億円)のプロスポーツ史上最高額の大型契約を結んだ彼は、長きにわたるメジャーリーグの歴史でも史上最高の割合となる97%の後払いに合意。2033年まで年俸200万ドル(約2億9000万円)で臨む形となった。
水面下で交渉を円滑に推し進めたネズ・バレロ代理人も「ショウヘイは唯一無二の状況にいる」(MLB公式メディア『MLB Network』のラジオ番組「SiriusXM」より)と訴えるほどの異例の契約だった。
では、異例の後払いを法律のプロはどう見ているのか? 米大手法律事務所『Withers』のスポーツ・エンターテインメント部門で責任者を務めるマイケル・ルエダ氏は、ドジャースの地元紙『LA Times』で「スポンサー収益をはじめとするフィールド外の収入のおかげで、オオタニには報酬を先延ばしにする余裕があったんだと思う。だがしかし、リスクは常にある」と指摘した。