極度のスランプ脱出のカギは「対大谷翔平」か 打てない“韓国のイチロー”に酷評止まず「もはや攻撃の原動力ではない」

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自慢の打力が鳴りを潜めているイ・ジョンフ。(C)Getty Images

 極度の不振にあえぐ“韓国のイチロー”ことイ・ジョンフが、批判の的となっている。

 メジャーリーグ2年目を過ごす26歳のバットから快音が聞かれない。今季は開幕1か月こそ、打率.319、3本塁打、長打率.526、OPS.901とハイアベレージを叩き出し、特大のポテンシャルを見せつけ、“覚醒”を予感させた。しかし、5月に入ってから急激に失速。直近15試合で打率.189、0本塁打、長打率.283と“パワー不足”を露呈してしまっている。

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 今シーズン全体での成績も打率.245、6本塁打、OPS.705と低迷するイ・ジョンフ。怪我に泣いた昨季からの捲土重来を期する1年でMLBの適応に苦労している若武者には、地元メディアも容赦なく酷評する。ジャイアンツの地元紙『San Francisco Chronicle』は、「開幕した頃のイ・ジョンフはどこへ行ってしまったのか」と銘打った記事を掲載し、「開幕直後はオールスター選出が確実視された。少なくとも攻撃陣を支える数少ない柱だった。しかし、シーズンが進むに連れて相手投手が対策し、成長できなくなった」と断じた。

 さらに「好調時のヒーローだったイ・ジョンフは、もはや攻撃の原動力ではなくなった」と糾弾した同紙は、「韓国野球界のスーパースターは、対戦相手だけでなく、自分の適応にも苦労している。KBO(韓国プロ野球)は144試合で移動距離も短いが、MLBはシーズンが長く、大陸横断のストレスも加わる。KBOよりはるかに過酷で肉体的負担も大きいのだ」と体力面での見劣りも指摘した。

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