二刀流の指揮は「とても楽」に込められた偉才の真髄 名将たちが語った“大谷翔平を率いるということ”

日々鍛錬を積む大谷を間近で見つめるロバーツ監督。(C)Getty Images
現球界において「唯一無二」の二刀流を続ける大谷翔平の声価は天井知らずで高まっている。
ドジャース移籍1年目となった昨季は、打者専念となったが、史上初の「50-50(50本塁打、50盗塁)」を達成。キャリア3度目のMVPを手にし、日本人には不可能と思われた領域に足を踏み入れた感すらある。
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もはや「空想上の存在」と形容される大谷は今季からふたたび二刀流を再起させる。23年9月に右肘側副靭帯の損傷を負って以来、淡々とリハビリを重ねてきた背番号17がマウンドで躍動する日は確実に近づいている。
無論、投打両面で一流を求められるだけに、コンディション調整も普通とは異なる。ゆえに、サポートするのは指導する側にとってみればやりにくいのではないか。そういう邪推もしてしまうが、指揮官曰く「楽だ」という。
ドジャースを率いるデーブ・ロバーツ監督は、地元ニュース局『FOX11 Los Angeles』のインタビューで「史上最高の選手を指揮するのはどういう感じですか」と問われた際に「ベリーイージー(とても簡単だ)」と答え、大谷を率いる上での持論を展開した。
「彼ほどの選手が常にモチベーションを高く保ち、いかなる状況でも規律を守っているという点で、指揮するのは実はとても楽なんだ」
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