ア・リーグMVP予想で大谷翔平は不利と米紙が見解!PO進出を重要視「エンゼルスは33ゲーム差で終わった」
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メジャーリーグはポストシーズンが開幕し、レギュラーシーズンで好成績を残したチームによるリーグタイトル、さらにはワールドシリーズ制覇への戦いがおよそ1か月にわたり繰り広げられることとなる。
10月7日からのワイルドカードシリーズではパドレスのダルビッシュ有が先発。チームの初戦の登板は大いに注目を集め、期待通りに勝利に大きく貢献するピッチングをみせた。
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さらにここからは地区シリーズが始まり、ワールドシリーズ連覇を狙うブレーブスや、111勝を挙げたドジャース、リーグ本塁打記録を達成したアーロン・ジャッジ擁するヤンキースなど、各リーグの上位チームが鎬を削る。
シーズンを勝ち抜いたチームのスター選手が集うポストシーズンだが、この舞台にエンゼルスの大谷翔平の姿が無いことに寂しさを覚えるファンは少なくないはずだ。今季も二刀流で大いに球界を沸かせ、2年連続でのMVP有力候補に挙げられている。ワールドシリーズ終了後、受賞者の発表の瞬間まで、ジャッジとのMVP争いの議論はファンの間でまだまだ続いて行くだろう。
だが、米紙『USA TODAY』では、現地時間10月9日(日本時間10日)に配信された記事の中で、今後決定となる今季のMLB個人表彰の予想を行なっており、ポストシーズン進出という事実がMVPレースを大きく左右すると伝えている。
同メディアは、ア・リーグMVP候補として、ジャッジと大谷を取り上げている。その中で「ヤンキースは、.311/.426/.686、62本塁打、131打点という史上最高の攻撃的パフォーマンスでシーズンを通してこのチームを支えたジャッジなしでは、よくてワイルドカードのチームである。そして、彼はとてつもない守備もするのだ」とジャッジの貢献度と守備スキルを評した。
続けて、大谷については「彼はゲーム内で最高の選手だが、バリー・ボンズもそうだったし、野球記者は20年連続で彼にMVPを与えなかった。エンゼルスは、首位から33ゲーム差で終わっていた」として、低迷したチーム成績を指摘。
その上で「オオタニが優勝争いに加わっていれば、この賞レースは別の話になっていたかもしれない」として、大谷のMVP受賞の可能性が低いことを強調している。
チームをポストシーズンへ導くことが、MVP獲得への大きな要素だと主張する今回のトピック。ジャッジのここからのパフォーマンスも期待される中、この議論はまだ続きそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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