【侍ジャパン】大谷翔平ヒヤリ喜びすぎに注意…プエルトリコの過ち繰り返すな
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ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンドD組のプエルトリコが、優勝候補ドミニカ共和国を5-2で撃破し、準々決勝進出を決めた一戦でアクシデントが起こった。守護神エドウィン・ディアス(28=メッツ)が、試合終了後にできた歓喜の輪の中で転倒して負傷。スタッフに担がれ、車いすでグラウンドを後にした。後日、右ひざの手術を受け、今季絶望となった。
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メジャー通算205セーブのディアスは、救援投手としては史上最高の5年1億200万ドル(約153億円)で昨オフ、メッツと契約延長したばかり。ソフトバンクから移籍した千賀滉大(30)のチームメートでもあった。シーズン開幕前に守護神を失ったメッツにとっては大打撃だ。
メジャーではこれまでWBCの開催時期をめぐる「故障リスク」が何度も議論されてきた。シーズン開幕前のため、例年より早い調整を求められる。国の名誉のため、状態を上げていく時期に無理をすれば、肉体的な負担がかかる可能性がある。選手が出場を希望しても、シーズンへのリスクを回避したい球団によって認められないケースが多々あった。
今大会には大谷翔平(28)、ダルビッシュ有(36)らが参戦できたように、球団の理解が進みつつある。一方、米国代表で出場を表明したサイ・ヤング賞3度のクレイトン・カーショー(34=ドジャース)が2月に突然辞退したのは、保険会社の保険がきかなかったことが理由。「WBC保険の壁」によって出場を断念した有力選手も多かった。