大谷翔平は“最高の教材”だ エ軍投手が明かす偉才の影響力「僕らには毎日ショウヘイを見る機会がある。活かさない手はない」
投打で違いを生み出し続ける偉才・大谷。その活躍ぶりには見方も驚きを隠さない。(C)Getty Images
大谷翔平の投球術は、同僚たちにとっても垂涎の的だ。
現地5月20日、米老舗誌『Sports Illustrated』は「球界屈指のスーパースターは、トレンディーな投球術をマスターした。そんな最高の男からエンゼルスの投手たちは学ぼうしている」としたレポート記事を掲載。「投手・大谷」のスペックを体得しようとするチームの舞台裏に迫った。
今季も投手としての大谷はエース級だ。直近4試合での成績こそ防御率6.12と精彩を欠き、一部で「スランプか」という声も上がったが、それでも奪三振率11.88、WHIP1.00などチームでも屈指の能力は健在である。
類まれな投球スキルを見せつける大谷は、味方投手たちの良き手本だ。エンゼルスの中継ぎの一角を務めるアンドリュー・ワンツは『Sports Illustrated』の取材でこう明かしている。
「僕には毎日、ショウヘイを見る機会があって、彼がスイーパーをどのように活用し、どれほど効果的であるかを見ることができている。これは本当にありがたいことなんだ。だったら取り入れてみない手はないと思ったね」
大谷からボールの握り方、そして正確な指の位置、思考プロセスなど、ありとあらゆるスキルを直接伝授された27歳は「みんなもそうだと思うけど、僕は助けられた部分が大きい」と回顧。実際、影響は大きく今季は球種の水平方向における変化率が上昇。防御率2.75と貴重なリリーバーとなった。